🌈日本のトンネル照明の謎:なぜオレンジ色だったのか?

さて、先月よりスタートした星城大学オープンカレッジ「色覚の多様性に配慮したやさしい社会を目指そう~UC級検定対策講座~」で受講生さんより話題になった内の一つを取り上げようと思います。

トンネルの照明といえば、オレンジ色の光を思い浮かべる方も多いでしょう。
現在では、自然に見える白いLEDランプが普及し始めていますが、かつてなぜオレンジ色が選ばれたのでしょうか?

《昭和から平成へ:照明の進化》

トンネル照明が本格的に設置され始めたのは昭和40年代のことです。
当初、低圧ナトリウムランプが使用されていましたが、ランプは毎年交換が必要でした。平成初期になると、長寿命で高効率の高圧ナトリウムランプや蛍光灯などが導入され、メンテナンスの手間が大幅に軽減されました。
現在では、低圧ナトリウムランプと比較して10倍の寿命を持つLEDへと切り替えが進んでいます。

出典:Cars! GAZOO https://gazoo.com/column/daily/18/04/13/

《オレンジ色の理由》

かつてのトンネル内は、排ガス規制が緩かったために煙が充満しやすい環境でした。
ナトリウムランプのオレンジ色の光は、排気ガスや塵の影響を受けにくく、煙の中でも視認性が高いという特性がありました。このため、オレンジ色の照明が採用されていたのです。

現在では、排ガス規制の強化によりトンネル内の煙が減り、見通しが良くなりました。
また、効率の良いLEDの開発により、自然に見える白いランプが普及しています。
これにより、トンネル内の視認性がさらに向上し、安全性も高まりました。

《トンネルの入口と出口の照明》

トンネルの照明は、入口と出口で特に明るさを調整しています。
これは、眼が少しずつトンネル内の暗さやトンネルを出たときの明るさに順応できるように、明暗順応現象の遅れを緩和するためです。トンネル内と外の明るさの差を減らすことで、運転者がスムーズに走行できるように工夫されています。

出典:Cars! GAZOO https://gazoo.com/column/daily/18/04/13/

オレンジ色の照明は、当時のトンネル内の視認性と安全性を確保するために選ばれていましたが、技術の進歩と環境対策の強化により、現在では白色LED照明が主流となりました。
これにより、トンネル内外の安全性が向上し、エネルギー効率も改善されています。

日本のトンネル照明の変遷は、安全性、視認性、効率性を追求した結果といえるでしょう。

~enjoy colorful life~

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