いろコラム🌈ワインが育んだ色名の世界
11月の第3木曜日は、ボジョレーヌーボーの解禁日。
今年は11月21日です!
2024年のボジョレー・ヌーボーは、フルーティーでバランスの取れた味わいと豊かなアロマを楽しめる良質なヴィンテージになると期待されています。
今回は、ワイン由来の色名についてご紹介します。
《ワイン由来の色名》※( )内はマンセル値
👇色名をタップ(クリック)で色を確認できます
🍷ワインレッド(10RP 3/9)
赤ワインの紫みのある深い赤。
ワインカラーの総称としても使われます。
🍷バーガンディー(10RP 2/2.5)
フランスのブルゴーニュ産赤ワインの色でワインレッドよりも深く暗い色。
ボジョレーヌーボーはブルゴーニュ地方のボジョレー地区で生産されています。
🍷ボルドー(2.5R 2.5/3)
フランス・ボルドー産の赤ワインの色で、バーガンディよりやや明るくワインレッドよりも暗い色。
そしてワインにちなんだ色名としては、
ワインボトルによく見られるごく暗い緑色のボトルグリーン(5G2.5/3)
《ワインの赤色は何?》
ワインの赤色のもとは何か?
これは、葡萄の皮に含まれるポリフェノールの一種「アントシアニン」という色素です。
ブルーベリーに多く含まれることでも有名ですよね。
眼精疲労や視力改善、抗酸化作用などの健康効果があることで知られています。
赤ワインを作る時には「黒ぶどう種」のぶどうが使われますが、選果した上で
ぶどうをつぶし発酵させる際に、皮や種子なども果汁と一緒に漬け込みます。この時に皮からアントシアニンの色素がのちにワインとなる果汁に移り、赤くなるのです。
ちなみに白ワインは軽くブドウをつぶしたら、すぐに皮や種を取り除いて発酵の工程に進むそうです。そのため白ワインは赤ワインに比べて、アントシアニンの量が少なく、澄んだ黄色や黄緑色をしているそうです。
時が経つと酸化などの化学反応によって、皮をむいたリンゴのようにワインレッドから茶色、白ワインも同じく黄色に変化し、そののち茶色となります。
茶色みを帯びたワインは価値がある、まろやかになり味わい深くなる、など思われがちですが、必ずしもそうではなく、種類によっては早く頂いてしまったほうがいいもの、若々しい美味しさを楽しむものなどもあります。
ボジョレーヌーボーは、フレッシュさを味わうためになるべく早めに頂くのがおすすめだそうです。
ワインの味わいとともに、その美しい色彩も楽しんでみませんか?
深みのあるワインレッドから優雅なバーガンディーまで、ワインが育んだ色彩は私たちの生活を豊かに彩ってくれます。
この秋は、グラスの中の色合いに想いを馳せながら、ボジョレーヌーボーを味わってみてはいかがでしょうか。
~enjoy colorful life~