いろコラム🌈五色の鬼と陰陽五行 ~節分に込められた色彩の物語~

大寒を迎え、一年で最も寒さの厳しい時季となりました。
暦の上では春が近づいおり、
花粉も飛び始めているようです。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

今年の節分は、2月2日(日)。
方角は「西南西やや西」です。

節分は、豆まきで鬼を追い払い、新しい春を迎える準備をする大切な行事です。
鬼と聞くと赤鬼や青鬼を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、実は鬼には五色あり、それぞれに深い意味が込められています。

今回は、節分の鬼の色と陰陽五行説についてご紹介します。
節分に登場する五色の鬼は、仏教の「五蓋(ごがい)」という煩悩を象徴するとともに、陰陽五行説にも結びついています。
五行とは「木・火・土・金・水」の自然界の要素を表し、それぞれが特定の色や性質と対応しています。

赤鬼(火):貪欲や欲望を象徴し、心を乱す煩悩の代表。
青鬼(木):怒りや憎しみを表し、人間関係に悪影響を及ぼす感情。
黄鬼(土):後悔や執着を象徴し、心の安定を妨げます。
緑鬼(木):怠惰や無気力を表し、成長や発展の妨げとなる存在。
黒鬼(水):疑いや愚痴を象徴し、自信や信頼を損なう感情。

陰陽五行説では、これらの色と要素が自然界や人間の体とも深く関わっています。

木(青/緑):東、春、肝臓
火(赤):南、夏、心臓
土(黄):中央、土用、脾臓
金(白):西、秋、肺臓
水(黒):北、冬、腎臓

それぞれの要素が調和することで、自然界も人間も健全な状態を保つことができるとされています。

節分では、自分に必要な調和や克服したい感情に対応する色の鬼をイメージして豆を投げると良いと言われています。

例えば、怒りっぽさを改善したいなら青鬼に、怠け癖を直したいなら緑鬼に向けて豆をぶつけることで、心の浄化と新たなスタートを切るきっかけになります。

今年の節分は、こうした色彩や陰陽五行説にも注目しながら、自分自身と向き合う時間にしてみるといいですね。

五色の鬼たちとともに心も晴れやかに、新しい春を迎えましょう!

~enjoy colorful life~

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