いろコラム🌈愛を彩る春の記念日「オレンジデー」
3月も今日で終わり、明日から4月。
街には色とりどりの花が咲き誇り、心も軽やかになる季節です。
この時季といえば、桜のピンクを思い浮かべますが、4月14日は、「オレンジデー」という特別な記念日があることをご存知でしょうか?
「オレンジデー」とは
この記念日は1994年、愛媛県の柑橘農家が「愛媛みかん」の魅力を伝えるために発案。2009年にはJA全農えひめにより日本記念日協会に正式登録されました。
オレンジデーとは4月14日にあたる記念日で、バレンタインデー(2月14日)に愛を告白し、ホワイトデー(3月14日)にその愛に応えた2人が、さらに絆を深め合う日として制定されました。
一般的にバレンタインデーでは女性から男性へ、ホワイトデーでは男性から女性へ贈り物をしますが、オレンジデーではお互いにプレゼントを贈りあう点に特徴があります。
オレンジデーの起源と由来
オレンジが選ばれた理由は、ヨーロッパで「愛と豊穣のシンボル」とされる歴史的背景にあります。ひとつの木で花と実を同時につけることから「永遠の愛」を意味し、花言葉は「花嫁の喜び」。鮮やかなオレンジ色は太陽の温もりを連想させ、新生活が始まる春にふさわしい彩りを添えます。
オレンジデーの楽しみ方
この日には、恋人や夫婦がお互いにオレンジやオレンジ色のアイテムを贈り合う習慣があります。
例えば、オレンジ色の花束やアクセサリー、香り豊かなオレンジティー、さらにはオレンジスイーツなどが人気です。
花束ならカラーやガーベラのオレンジ系が人気で、最近ではオレンジの精油を使ったルームスプレーも注目されています。
一緒にオレンジを使った料理や飲み物を楽しむのも素敵な過ごし方でしょう。
2019年には東京タワーがオレンジ色にライトアップされ、SNSで「#オレンジデー」タグがトレンド入りするなど、若年層にも浸透しています。
松山市内では「オレンジづくし」の結婚披露宴が行われたこともありました。こうした取り組みは、愛媛県産の柑橘類の魅力を広める目的も兼ねています。

実はあるもう一つの記念日
この4月14日は、韓国でにおいては「ブラックデー」として知られています。
これはバレンタインデーやホワイトデーで恋人ができなかった独り身の人々が黒い服を着て集まり、黒い豆板醤の麺「チャジャンミョン」を食べながら慰め合うというユニークな文化です。
1990年代にバレンタイン商戦に対抗して生まれたこの風習、当初は「寂しさを共有する日」でしたが、近年は「自由を謳歌する日」としてポジティブなイベントとしても注目されています。
自分らしさを大切にしながら自由な時間を満喫する日として、多くの人が参加しています。
ソウルではブラックテーマのシングルズパーティーが開催され、黒胡麻プリンや竹炭コーヒーなど「黒いスイーツ」を楽しむ新しい文化も誕生しています。日本でも「シングル充」をテーマにしたイベントが増加中です。
春を彩る特別な日
「オレンジデー」と「ブラックデー」。
同じ日付でありながら、対照的な二つの記念日は、現代社会における多様な価値観や生き方を映し出しています。
それぞれのスタイルで、この春の特別な一日を楽しんでみてはいかがでしょうか?
~enjoy colorful life~