いろコラム🌈命を守る赤のシンボルに込められた想い

GWも明日が最終日。
どんなGWを過ごされましたか?

5月8日は「世界赤十字デー❤️‍🩹」。
これは赤十字の創設者、スイス人実業家アンリー・デュナンの誕生日に由来しています。彼が1859年、イタリア統一戦争の激戦地ソルフェリーノで目撃した負傷兵の惨状は、世界の人道支援の原点となりました。

赤十字の誕生と「赤」の意味
デュナンは「傷ついた兵士はもはや兵士ではなく、一人の人間である」との信念のもと、敵味方の区別なく救護にあたりました。その経験を著書『ソルフェリーノの思い出』にまとめ、国際的な救護団体の必要性を訴えました。この訴えが1864年のジュネーブ条約締結につながり、赤十字組織が誕生しました。

赤十字のシンボルは白地に赤い十字で、これは創設者アンリー・デュナンの祖国スイスの国旗(赤地に白い十字)の配色を逆にしたものです。このデザインはスイスへの敬意を示すとともに、国際法によって戦場や紛争地で救護活動を行う人や施設を保護するマークとして定められています。

赤は血の色に由来し、「命の尊さ」と「苦しむ人を分け隔てなく救う人道の精神」を象徴する色として、世界中で認識されています。

世界赤十字デーの意義と日本での取り組み
1948年、赤十字社連盟理事会はデュナンの誕生日である5月8日を「世界赤十字デー」と定めました。現在では192の国と地域に広がる赤十字・赤新月運動の原点に立ち返り、人道の精神を新たにする日となっています。

日本赤十字社では5月を「赤十字運動月間」とし、全国各地で赤い光による建物のライトアップやパネル展示、募金活動など多彩なイベントが行われています。名古屋テレビ塔のレッドライトアップやマスコットキャラクターによるPR活動も好評です。

赤十字の精神を日常に
赤十字運動は単なる救護活動にとどまらず、災害救援、感染症対策、医療支援、衛生環境の改善など多岐にわたります。私たち一人ひとりが「人の命と尊厳を守る」という赤十字の精神を理解し、思いやりの心を持つことが、平和で豊かな社会づくりにつながります。

この5月8日、「赤」のシンボルに込められた深い意味を感じながら、人と人とのつながりを見つめ直してみてはいかがでしょうか?

~enjoy colorful life~

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA